2012年07月16日
いじめ
社会・統計・地理学 > 社会 いじめ [ bullying ]
自分より弱い者に対して暴力やいやがらせを加え,身体 的・心理的に苦痛を与える行為。
1980年代,特に学校に おいて校内暴力が沈静化するとともに問題となり,
いじめ が原因とみられる不登校,自殺,事件が多発,深刻な社会 問題,政治問題となった。
1994年,文部省がいじめ対策 緊急会議を発足,
1996年『児童生徒のいじめ等に関する アンケート調査』を公表,いじめ問題への取り組みを提言 した。
2007年1月,定義を、
「一定の人間関係のある者から,心理的・物理的な攻撃を受けたことにより,精神的な苦痛を感じているもの」とし,
いじめかどうかは当該児童生徒の立場に立って判断するよう徹底するとした。
原因や背景として,協調性・思いやり・規範意識・フラストレー ション耐性の欠如,対人関係の不得手,
知識偏重や競争意識による社会の差別構造,将来の目標の喪失,集団のいじ めに対する認識不足などが考えられる。
態様は,いたず ら,いじわる,ひやかし,からかい,持ち物隠し,仲間はずれ,集団による無視,
悪口,陰口,暴力,リンチ,たかり,恐喝など。
近年はパーソナル・コンピュータや携帯電話を使って
インターネット上で誹謗中傷する「ネットいじ め」と呼ばれる手口が増えた。
☆☆☆いじめの認識、5つの間違い!!!・☆☆☆
●いじめの定義
「同一集団内の相互作用過程において優位にたつ一方が、意識的に、あるいは集合的に、他方に対して精神的・身体的苦痛をあたえること」 (森田洋司・清永賢二「新訂版いじめ」金子書房、1994年による定義)
「学校及びその周辺において、生徒の間で、一定の者から特定の者に対し、集中的、継続的に繰り返される心理的、物理的、暴力的な苦痛を与える行為を総称するものであり、具体的には、心理的なものとして、『仲間はずれ』、『無視』、『悪口』等が、物理的なものとして『物を 隠す』、『物を壊す』等が、暴力的なものとして『殴る』、『蹴る』などが考えられる」 (東京地裁八王子支部平成3年9月26日判決)
●”いじめの認識” 5つの「間違い」
1. ”いじめは昔からある”
たしかにいじめは昔から存在しましたが、現在のいじめのように悪質・長期的なものではなく、またいじめられた子供をかばう子供がいたといわれています。
2. ”いじめは子供のけんかにすぎない”
けんかは力が対等な子供の間に起こる争いですが、いじめは優勢な立場にある子供が劣勢な立場にある子供に対して、しばしば多数対一人(または少数)で行うものです。
3. ”いじめられる子供にも問題がある”
いじめられた子供は、何も悪いことをしていないのにいじめのターゲットになってしまった被害者です。性格などに、いじめられやすい特徴があったとしても、その子供の個性であり、問題点ではありません。欠点はどの子供にもあります。いじめる側が悪い、という認識を徹底するべきです。 近年は、誰でも被害者となる可能性があり、また、いじめられた子供がいじめたり、いじめた子供がいじめられたりと、立場が流動的になっているとの報告もあります。
4. いじめられた子供は”強くなるべきだ”
いじめを打ち明けられた時に、子供に「強くなれ」という親は多いようですが、子供のほうでは自分に否があると責められたと感じて、心を閉ざしてしまいがちです。いじめに対処する術を身につけることは必要ですが、親が子供と一緒に対処方法を考えることが必要です。いじめられた子供が”強くなって”、他の子供をいじめる、というケースも多いようですが、いじめの連鎖となってしまうだけです
5. ”いじめは日本特有の現象である”
いじめは日本だけの現象ではなく、欧米諸国ではどこでも問題となり、いろいろな対策が行われているようです。海外のいじめ対策事例に学ぶことができます。
●いじめの種類
身体的ないじめ - なぐる、たたくなどの暴力
言葉によるいじめ - 悪意のあるからかい、悪口、噂を広める、傷つくようなメモを置く
精神的ないじめ - 仲間はずれ、物をとったり隠したりする, いやがらせ
脅し - 金品のたかり 被害者への口止めなど
●ノルウェー・ベルゲン大学のダン・オルウェーズ教授(世界のいじめ研究の第一人者)による分析
⇒ ミッシェル・エリオット ジェーン・ギルパトリック共著 「いじめに立ち向かう -キッドスケープ・トレーニング・ガイド-」 1997年 アドバンテージサーバー による
(注:この分析は海外でのいじめ問題研究に基づくものであり、すべてが日本の場合にあてはまるわけではありません。)
いじめっ子の分析
子どもの気質
「いじめをする子どもたちは元気で活発で、エネルギーにあふれた子どもたちである場合がある。こういう子どもたちは、退屈したり、人をうらやましがったり、不安定になったりしやすいことが少なくない。」
家庭の影響
・放任された家庭
・攻撃的な家庭
・「何でもあり」の家庭
「散発的いじめっ子」
・友達、親、教師や兄弟姉妹に対してとつぜん攻撃的になる
・衝動的に行動し、後悔する
・過ちから学ばない
・仕切りたがる
・体力がある
・口がよくまわる
・人を思いどおりにしたがる
・思いどおりにいかないときにかんしゃくを起こしたり、叫んだりなどの反社会的行動を示す
・おおむね自尊心が高い
・とことんあまやかされている
「慢性的いじめっ子」
・攻撃的な態度でいることが多い
・自分をコントロールすることができない
・暴力を肯定的にとらえている
・不安を感じている
・乱暴である
・自分のやったことに責任をとろうとしない
・被害者にまったく共感しない
・侮辱されたと感じている
・親や兄弟姉妹からいじめられている
・スケープゴートにされている
・虐待されてきた
・ちゃんとやらなければならないというプレッシャーを受けている
・感情を表すことを禁じられている
・自分が人とは違う、あるいはバカだと感じている
・達成感を感じることがない
・社会的スキルに乏しい
被害者の分析
慢性的被害者
・不安感が強く、不安定である
・物事に敏感で、静かである
・いじめられると、泣いたり引きこもったりする
・否定的な自己イメージを持っている
・自分はできそこないだと思っている
・自分に自信がない
・友達や教師などからは孤立しており、1人でいることが多いが親との関係は密接である
・同世代よりも行動が押さなく、おずおずしている
・報復しようとしない
「違う」ことによる被害者
偶発的被害者
特別なニーズを抱えた被害者
人種、宗教、言語、文化または性別を理由とする被害者
自分より弱い者に対して暴力やいやがらせを加え,身体 的・心理的に苦痛を与える行為。
1980年代,特に学校に おいて校内暴力が沈静化するとともに問題となり,
いじめ が原因とみられる不登校,自殺,事件が多発,深刻な社会 問題,政治問題となった。
1994年,文部省がいじめ対策 緊急会議を発足,
1996年『児童生徒のいじめ等に関する アンケート調査』を公表,いじめ問題への取り組みを提言 した。
2007年1月,定義を、
「一定の人間関係のある者から,心理的・物理的な攻撃を受けたことにより,精神的な苦痛を感じているもの」とし,
いじめかどうかは当該児童生徒の立場に立って判断するよう徹底するとした。
原因や背景として,協調性・思いやり・規範意識・フラストレー ション耐性の欠如,対人関係の不得手,
知識偏重や競争意識による社会の差別構造,将来の目標の喪失,集団のいじ めに対する認識不足などが考えられる。
態様は,いたず ら,いじわる,ひやかし,からかい,持ち物隠し,仲間はずれ,集団による無視,
悪口,陰口,暴力,リンチ,たかり,恐喝など。
近年はパーソナル・コンピュータや携帯電話を使って
インターネット上で誹謗中傷する「ネットいじ め」と呼ばれる手口が増えた。
☆☆☆いじめの認識、5つの間違い!!!・☆☆☆
●いじめの定義
「同一集団内の相互作用過程において優位にたつ一方が、意識的に、あるいは集合的に、他方に対して精神的・身体的苦痛をあたえること」 (森田洋司・清永賢二「新訂版いじめ」金子書房、1994年による定義)
「学校及びその周辺において、生徒の間で、一定の者から特定の者に対し、集中的、継続的に繰り返される心理的、物理的、暴力的な苦痛を与える行為を総称するものであり、具体的には、心理的なものとして、『仲間はずれ』、『無視』、『悪口』等が、物理的なものとして『物を 隠す』、『物を壊す』等が、暴力的なものとして『殴る』、『蹴る』などが考えられる」 (東京地裁八王子支部平成3年9月26日判決)
●”いじめの認識” 5つの「間違い」
1. ”いじめは昔からある”
たしかにいじめは昔から存在しましたが、現在のいじめのように悪質・長期的なものではなく、またいじめられた子供をかばう子供がいたといわれています。
2. ”いじめは子供のけんかにすぎない”
けんかは力が対等な子供の間に起こる争いですが、いじめは優勢な立場にある子供が劣勢な立場にある子供に対して、しばしば多数対一人(または少数)で行うものです。
3. ”いじめられる子供にも問題がある”
いじめられた子供は、何も悪いことをしていないのにいじめのターゲットになってしまった被害者です。性格などに、いじめられやすい特徴があったとしても、その子供の個性であり、問題点ではありません。欠点はどの子供にもあります。いじめる側が悪い、という認識を徹底するべきです。 近年は、誰でも被害者となる可能性があり、また、いじめられた子供がいじめたり、いじめた子供がいじめられたりと、立場が流動的になっているとの報告もあります。
4. いじめられた子供は”強くなるべきだ”
いじめを打ち明けられた時に、子供に「強くなれ」という親は多いようですが、子供のほうでは自分に否があると責められたと感じて、心を閉ざしてしまいがちです。いじめに対処する術を身につけることは必要ですが、親が子供と一緒に対処方法を考えることが必要です。いじめられた子供が”強くなって”、他の子供をいじめる、というケースも多いようですが、いじめの連鎖となってしまうだけです
5. ”いじめは日本特有の現象である”
いじめは日本だけの現象ではなく、欧米諸国ではどこでも問題となり、いろいろな対策が行われているようです。海外のいじめ対策事例に学ぶことができます。
●いじめの種類
身体的ないじめ - なぐる、たたくなどの暴力
言葉によるいじめ - 悪意のあるからかい、悪口、噂を広める、傷つくようなメモを置く
精神的ないじめ - 仲間はずれ、物をとったり隠したりする, いやがらせ
脅し - 金品のたかり 被害者への口止めなど
●ノルウェー・ベルゲン大学のダン・オルウェーズ教授(世界のいじめ研究の第一人者)による分析
⇒ ミッシェル・エリオット ジェーン・ギルパトリック共著 「いじめに立ち向かう -キッドスケープ・トレーニング・ガイド-」 1997年 アドバンテージサーバー による
(注:この分析は海外でのいじめ問題研究に基づくものであり、すべてが日本の場合にあてはまるわけではありません。)
いじめっ子の分析
子どもの気質
「いじめをする子どもたちは元気で活発で、エネルギーにあふれた子どもたちである場合がある。こういう子どもたちは、退屈したり、人をうらやましがったり、不安定になったりしやすいことが少なくない。」
家庭の影響
・放任された家庭
・攻撃的な家庭
・「何でもあり」の家庭
「散発的いじめっ子」
・友達、親、教師や兄弟姉妹に対してとつぜん攻撃的になる
・衝動的に行動し、後悔する
・過ちから学ばない
・仕切りたがる
・体力がある
・口がよくまわる
・人を思いどおりにしたがる
・思いどおりにいかないときにかんしゃくを起こしたり、叫んだりなどの反社会的行動を示す
・おおむね自尊心が高い
・とことんあまやかされている
「慢性的いじめっ子」
・攻撃的な態度でいることが多い
・自分をコントロールすることができない
・暴力を肯定的にとらえている
・不安を感じている
・乱暴である
・自分のやったことに責任をとろうとしない
・被害者にまったく共感しない
・侮辱されたと感じている
・親や兄弟姉妹からいじめられている
・スケープゴートにされている
・虐待されてきた
・ちゃんとやらなければならないというプレッシャーを受けている
・感情を表すことを禁じられている
・自分が人とは違う、あるいはバカだと感じている
・達成感を感じることがない
・社会的スキルに乏しい
被害者の分析
慢性的被害者
・不安感が強く、不安定である
・物事に敏感で、静かである
・いじめられると、泣いたり引きこもったりする
・否定的な自己イメージを持っている
・自分はできそこないだと思っている
・自分に自信がない
・友達や教師などからは孤立しており、1人でいることが多いが親との関係は密接である
・同世代よりも行動が押さなく、おずおずしている
・報復しようとしない
「違う」ことによる被害者
偶発的被害者
特別なニーズを抱えた被害者
人種、宗教、言語、文化または性別を理由とする被害者
Posted by kan3kan3 at 21:54│Comments(0)